自己のアイデンティティを尊重しつつ―「全員に好かれよう」という罠を克服する方法

 





こんにちは

山崎篤史です。

 

 

この年になるといろいろと考えることが出てきます。

人とのつながりはどうしたらいいのか?

50代にもなると、友人も絞っていった方がいいとか言ったりしますよね。

自分もその意見には賛成でして、「友達100人出来るかな?」

 

 

なんて歌がありますけど、あれって自分の中では懐疑的なんです。

そのような考えって、最近起こったんではなく、割と以前から思っていたことなんです。

今日は「友達100人出来るかな?」に潜む罠について考えてみたいと思います。

 

 

 

近代社会において、人との関係構築は重要なスキルです。

しかし、その過程で「全員に好かれる」ことに熱心になり過ぎると、

自己のアイデンティティを失うリスクがあることを理解しておく必要があります。

八方美人的な振る舞いに陥ることは、短期的には好感を持たれるかもしれませんが、

長期的な人間関係を築く上で深刻な課題を引き起こす可能性があります。

 

 

 

八方美人的な振る舞いの裏にあるリスク

 

「友達100人出来るかな?」のように全員に好かれようという意欲は、

人間関係を築く上で素晴らしい特性ですが、その進み過ぎは自己のアイデンティティを曖昧にし、

深刻なリスクを引き起こす可能性があります。

以下で、八方美人的な振る舞いによるリスクを具体例を通じて考えてみます。

 

 

自己否定のスパイラル

 

想像してみてください。ある友人が新しい趣味に興味を持っており、

あなたはその趣味に対して特に興味はありません。

しかし、その友人との関係を保つために、あなたはその趣味を支持し、参加することに同意します。

しばらくすると、あなたは自分自身が本当は興味を持っていない趣味を追求していることに気付きます。

 

 

上記のようなことって、我々の生活の中にごろごろ転がってる話なんじゃないでしょうか。

我々はこのような場面で、自己のアイデンティティを曖昧にしたり、

自己否定のスパイラルに陥る可能性があります。

自分自身の欲求や関心を押し隠し、他人に合わせることで、自分の本当の気持ちを無視してしまい、

結果的には自己否定感や不満を抱えることにつながるかもしれません。

 

 

表面的なつながり

 

他の場面でも考えてみましょう。

ある日、仕事仲間とのランチタイム、話題が映画になりました。

しかし、あなたはその映画をまだ見ていないか、実はあまり関心がないことに気付きます。

それでも、他の人たちが盛り上がっているのを見て、あなたも笑顔で話に参加し、

「見たいですね!」と口を滑らせてしまいます。

 

 

このような状況では、表面的なつながりを築くことができますが、

その先には深い信頼や理解が欠けているかもしれません。

自分の本当の意見や感情を隠すことで、他人との関係が表面的なものとなり、

本当の自己を共有する機会が減少します。

 

 

説得力の喪失

 

八方美人的な振る舞いによるリスクの一つに、説得力の喪失があります。

あなたが常に他人の期待に合わせて行動することで、自分自身の意見や信念が曖昧になり、

他人からの影響を受けやすくなります。

その結果、自分の主張が弱くなり、他人に対して説得力を持つことが難しくなるかもしれません。

 

 

この具体例では、自己のアイデンティティを曖昧にすることで、

自分の意見をしっかりと主張する力を失ってしまう可能性があります。

説得力のある人間関係を築くためには、自己の信念や意見を明確にし、それを尊重する姿勢が重要です。

 

 

以上の具体例からも分かるように、八方美人的な振る舞いは自己のアイデンティティを曖昧にし、

深刻なリスクをもたらす可能性があります。

自分自身を失うことなく、他人との関係を築くためには、自己の価値観を尊重し、

自己探求を進め、誠実なコミュニケーションを大切にすることが重要です。

 

健全な人間関係を築くためには、自己のアイデンティティを大切にし、

表面的なつながりや説得力の喪失を避けるよう心がけなければと考えます。

 

 

自己のアイデンティティを尊重しつつ人間関係を築く方法

 

人間関係を築く際に、自己のアイデンティティを尊重することは不可欠です。

しかし、これは同時に他人との関係を築くことの難しさも意味します。

自己のアイデンティティを保ちながら、深いつながりを築くための方法について、詳しく考えてみましょう。

 

 

1. 自分の価値観をクリアにする

 

自己のアイデンティティを尊重するためには、まず自分の価値観や信念をクリアに理解することが大切です。

自分自身が何を大切にし、何に興味を持っているのかを把握することで、

他人との関係を築く上でのガイドラインを持つことができます。

これによって、他人の期待や影響に左右されることなく、自己のアイデンティティを守ることができます。

 

 

2. 真の自己を表現する

 

人間関係を築く上で大切なのは、自分自身をありのままに表現することです。

自己のアイデンティティを尊重するためには、他人の前で自分を隠す必要はありません。

自分の意見や感情を率直に表現し、他人との交流を通じて、

自己のアイデンティティをより深く理解し、さらに強化することができます。

 

 

3. 共通の興味を見つける

 

自己のアイデンティティを尊重しつつ、他人との共通の興味を見つけることは、深い人間関係を築く上で有効な方法です。

共通の興味を共有することで、会話が弾み、相互の理解が深まります。

しかし、共通の興味を見つける過程で、自分自身を曲げる必要はありません。

自分のアイデンティティを尊重しつつ、他人との共通点を楽しむことは可能なのです。

 

 

4. 境界を設定する

 

自己のアイデンティティを尊重しつつ人間関係を築くためには、適切な境界を設定することも重要です。

他人の要望や圧力に対して柔軟に対応することは良いことですが、自分の限界を超えてしまうことは避けるべきです。

自分のアイデンティティや精神的な健康を守るために、時には「いいえ」と言う勇気を持つことが大切だと思います。

 

 

5. オープンマインドで接する

 

自己のアイデンティティを尊重しつつも、他人の異なる意見やバックグラウンドを理解し、

受け入れることも大切です。

オープンマインドな姿勢を持つことで、新たな視点を得ることができ、

自己の成長と人間関係の深化が促進されます。

 

自己のアイデンティティを尊重しつつ人間関係を築くことは、バランスを保つ難しい課題かもしれません。

しかし、自分を失わずに他人と深いつながりを築くためには、自己の価値観をクリアにし、

真の自己を表現し、共通の興味を見つけ、適切な境界を設定し、オープンマインドな姿勢を持つことが大切です。

これによって、自己のアイデンティティを尊重しつつ、意味のある人間関係を築くことが可能となります。

 

「全員に好かれる」ことを目指すのは魅力的に思えるかもしれませんが、

自己のアイデンティティを失わずに意味のある人間関係を築くことの方が遥かに大切です。

自己の価値観を理解し、自己探求を進め、正直なコミュニケーションを大切にすることで、

自己のアイデンティティを守りつつも、深い信頼を持った人間関係を築くことができます。

自己のアイデンティティを尊重し、他人との関係を深めることで、充実感のある人間関係を築いていきたいものです。

 

 

追伸

つらつらと書いてみたんですけど、50代になり自我を殺してまで人付き合いをするほど、

体力もなければ、時間的余裕もなくなってきたのかもしれませんね。

「友達100人出来るかな」みたいな志向には昔からあんまりなっていなかったけど、

年々少なくなってもいいんじゃね?って思ってきました。

 

少なくとも無理して増やす必要はないかと思っています。

どうだろう?

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