ディスクロージャー(Disclosure)

 





COVID-19問題、ワクチン接種の段階になり新たな局面を迎えようとしています。
コロナワクチンが、ゲームチェンジャーになり得るのではないかと期待されています。
私個人的にもものすごく期待している所ではあります。
ワクチンの順番が来たら接種しようと思ってますしね。

 

ロイター配信によると、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長が1日、世界のコロナ感染者数が先週、7週間ぶりに増加に転じたと明らかにしたそうです。
テドロス氏は会見で「落胆させられるが、驚きではない」、「ワクチンのみに頼る対応は正しくない。基本的な公衆衛生処置が引き続き、コロナ対応の基盤である」と発言されたとの事でした。
状況に対して一喜一憂せずに、しっかりと感染拡大抑制に向け一連の措置を緩和することなく対応していただきたいってことなんでしょうね。

 

現状ワクチンが、新型コロナウイルスに好影響を及ぼしているというデータは存在していますが、それでも年末までに、この新型コロナが終息するとの考えは非現実的とも話しています。
この話に関しても、自分も同意見です。
世界規模で考えた場合、ワクチンが全人類に行き渡るまでの時間を考えると、この問題が終息するのにはそれ相当の時間が必要なんだろうと思います。

 

ところで新型コロナウイルスの封じ込めが成功している国がありますね。台湾です。
この国の取り組みが素晴らしいんですよね。
台湾の厳重特殊伝染性肺炎センター編疫情指揮中心の指揮官、陳時中衛生大臣。
この方の取り組みが凄いです。

 

陳時中衛生大臣及びそのチームの方々は、不慮の事態に対応しつつ毎回記者の方の質問が出なくなるまで長時間の会見を開き続けているそうです。
新型コロナウイルスのような、未知の問題に直面した事態であれば、なおのこと情報開示が必要になると思います。
ディスクロージャーが必要になってくるんです。

 

ウイルスの感染状況とか、予防策とかそのような情報の公開と透明性が、問題の対処に有効であるいうことです。
有効というより絶対必要だと思います。
情報が速やかに公開され、透明性を保つことが出来れば、我々もそれに対して対応も早く出来るということです。

 

たらればの話になるかもしれませんが、この問題の初期段階でディスクロージャーが行われていたら、COVID-19による被害もここまで大きくなっていなかったのかもしれません。
そういった意味でも、情報開示はリスク管理においても極めて重要な問題になります。

 

私事になりますが、つい最近情報の隠蔽、問題の先送りが発覚したことにより、重大な問題が露呈してしまい多大な損害を被ることになってしまいました。
金銭的な損害も痛いのではありますが、それよりも情報を隠されていたという事実。
発覚しなければどこまで隠し通すつもりだったのかということに虚無感を禁じ得ません。

 

これって、現在の国会議員の先生方にも物凄く当てはまるのではないかと思っています。
何か起こったら、とりあえず隠ぺいする。
にっちもさっちもいかなくなるまで、一生懸命隠そうとする。
結局、隠しきれなくなって、かえって自体が悪化してしまう。。。

 

今回の某総理大臣が、緊急事態宣言解除における会見をキャンセルした話。
あれも、情報公開を怠ったことになりはしないのではないでしょうか?
本来、緊急事態宣言解除に関する話と、某汚職事食事会の話はリンクしないんです。
会見が開けなかったことにより、政府与党の考えとか今後の指針などが我々に提示できなかったんです。

 

某総理大臣はぶら下がりで話をしたからいいだろうっておっしゃっていましたが、本当はそうじゃないんですよね。
たとえぶら下がりでの発言と記者会見の発言が同じだったとしても違うんです。
我々受け手が感じるんです。
政権が情報公開に前向きかどうか、この問題に本気で取り組んでいるのかが透けて見えるんです。

 

だから、記者会見は開くべきだったんだと思います。
記者会見と、ぶら下がりによる発言ではメッセージの強さが全然違うんです。
ディスクローズする方向に、情報を開示する方向に行くべきなんです。
そうしないと、信頼って絶対に得られないんです。

 

国は国民に隠し事をしてるって思われるのが、一番まずいんです。
これって、国の話だけじゃありません。
我々にだって当てはまります。
情報を隠し持って、なに考えてるのかわからないひとにシンパシーなんか感じないってことなんです。

 

そのような物事を隠そうとする人の話、あなたは共感しますか?
僕は共感しません。
だから、情報は開示する方向に行くべきなんですよ。
良い話も、悪い話もね。

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