「成長は往々にして苦痛を伴う過程である」
エルバード・ハバード(アメリカ・作家1856~1915)
エルバート・ハバードはアメリカ・イリノイ州出身。
出版社「ロイクロフターズ」を創設、雑誌「ペリシテ人」「時代」の創刊者。
乗船中のイギリス客船・ルシタニア号が、ドイツ潜水艦Uボートに撃沈され死亡。
自分が、もう20数年前の話です。
薬剤師の国家試験に受かって、とある調剤薬局に就職させてもらうことになったんですが、、、
そこの社長さんから、「山崎君、君はいろんな経験をした方がいい。自分が知ってる調剤薬局グループにまずは出向しなさい。」って言われました。
その当時は、何にも考えてませんでしたが、、、今にして思えば大人の論理が働いていたんでしょう(笑)
そういったわけで、最初まったく見ず知らずの会社に就職しました。
そこは、経営している店舗が多かったんです。
色んな調剤薬局を経営していました。
自分は、そんなところに行ったらいろんな勉強ができるんだぁ。
それぐらいの感覚だったんですが・・・
就職して一週間たって、そこの社長から「山崎君、来週から○○市にある調剤薬局に行ってくれ。
管理薬剤師になって働いてくれ」って言われました。
・・・?
・・・(*_*;
結局店舗の数の割に、薬剤師さんの数が足りてなかったんです。
だから、その会社に飛ばされたんですね!
ひとが足りてないから…いきなり管理薬剤師です。
働き始めて一週間のあんちゃんが、責任者です!
○○市なんて行ったことないし、そもそも仕事のことなんかまったくわかってないんです。
その僕が管理者なんです。
正直何にもわかっていなかったから、相当ビビっていました。
薬のこともよくわかっていない、患者さんから何聞かれるかわかんない。。。
なにより、患者さんにとって自分は初心者なんて関係ない話なんです。
絶対失敗は許されないんです。
当時はそんな風に思ってました。
患者さんの応対中、ビビって背中に生汗べったりでした。
今にして思えば、ほほえましい話です(笑)
当時は何にもわかんなかったし、わかんないからビビってたし…
こっちがビビってるから、患者さんも不安になるし。。。
患者さんも不安になるから、いろんなこと訊いてくる。。。
悪循環でしたね。
当時、そのような悪循環に陥ってるのが理解できていたんです。
相当悩んでましたね。もう行きたくないなぁって思ってました。
(一緒に働いてた方からは、そんなに見えなかったって言われてましたが…)
職場の同僚にも自分がテンパってることを悟られないように、一生懸命だったですね。
今から考えると、レベルが低い話なんだけど、当時は何もわかっていなかったし、知識もなかったから・・・あれで精いっぱいだったんです。
おかげさまで、ものすごくストレスがかかっていました。
人の命にかかわる仕事なんで…
逃げちゃダメ…失敗しちゃダメ…
ずっと、そんな風に思ってました。
当時何にもない、空っぽの状態で、、何にも成長してない状態で始めたんだから…
そりゃ苦痛を伴うのは当然です。
でもね、終わってみて、体験してみてわかるんだけど・・・
経験して良かったって思いますよ。
しばらくしたら、だんだんと慣れてくるんですネ。
周りが見れてくるんです。
少しずつ俯瞰して物事を見れるようになってきました。
自分だけが大変な仕事をしてる訳でもないし、みんな同じですからね。
そう思えてきたら、仕事ってたいしたことじゃないなぁって。。
具体的にいったら、自分たちの仕事って命と直結してるんです。
そう思ってましたし、実際そうなんですけど…
命と直結してる部分と、そうでもない部分があるってことが、だんだんと理解できてくるんです。
そうなると、仕事に強弱も付けれるようになるんです。
ここは、絶対に注意しないといけないポイントか?
そうでもないところかって、判断がつくようになるんです。
そうなったら、ココロのものすごく余裕ができるんですね。
これって、他の人から聞いても、あんまりピンとこないかもしれません。
やっぱり、身をもって体験したからわかる話なんですね。
このことが理解できたので、過度にビビることがなくなりました。
そこが、僕がそのことを征服した瞬間なんでしょうね。
他人からしたら、たいした話じゃないかもしれませんけど、僕の中では結果的に、大変素晴らしい経験をさせてもらったんです。
これを読んでる貴方にも当然このような出来事ってあったはずです。
いきなり、わけがわかんないところに放り込まれて、仕事させられるっていう経験。
仕事だけじゃなくて、今までの人生の中で、このような経験はたくさんしてきてるはずです。
こういうことって、僕だけじゃない、貴方だけじゃない…みんな経験してきてるんです。
そして結果、みんな乗り越えてきてるんです。
最初は、何にもわからないから、右往左往して苦痛も伴ったかもしれませんが、、、
その経験があるから現在があるんです。
ひとは新しいことに、未知のことにチャレンジするときはどうしても、苦痛を伴うものなんです。
でも、その苦痛っていつの間にか消失するんです。
消失した時に、そのことは未知のモノではなくなったということです。
その事象を征服したってことです。
そういったことの繰り返しで、ひとは成長するんです。
そういったことで考えたら、今あなたが行動を起こそうとした事に対して、苦痛と感じるのであれば、それはあなたにとって成長するチャンスでもあるんです。
新しいことに触れるときに、苦痛に感じるのであれば、ラッキーって思った方がいいと思います。
苦痛に感じていることは、未知のことに対して、乗り越えるチャンスが来たんですから。
なにか、新しいことを行う際に、自信がないとか、不安があるとかは当たり前。
知らないことに対して、自信が持てるとか、不安がないとか言う方がおかしい。
自信と不安があるからこそ、それを乗り越えに行かないといけないんです。
だって、それを乗り越えることでヒトは成長するんだから。
せっかく成長するチャンスを得ることができたんです!
そこから逃げてどうするんですか?
いま、そこから逃げたら…ずっと逃げたままになるんですよ。
成長するチャンスをみすみす逃すことになっちゃいますよ。
未知のことに触れるんだから、怖いのは当たり前。
不安に思うのが当然。
でもそれを乗り越えないと、絶対に未来は覗けないんです。
未来を覗きたいと思いませんか?
覗いてみたいと思いませんか?
「成長は往々にして苦痛を伴う過程である」
苦痛を味あうってのは成長している証なんですよ。
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