こんにちは
山崎です。
先日ちょっと面白いことがあったので、書き留めておこうかなぁと思ってます。
自分は現在とある調剤薬局で働いているんですが(もうすぐ辞めますけどね)…
ひょんなことから、ほかの薬局の薬剤師さんと会うことになりまして、、、
その方は29歳女性、入社三年目だそうです。
今どこで働いてるの?
なんて軽い質問なんかしていたら聞いたことがある薬局名が・・・
聞いたことがあるなんてもんじゃなく、その薬局の前に結構車を駐車してました。
当然患者ってわけでもないし、その薬局に用事があるわけでもなかったんですけど。。。
漆黒のホンダが誇る当時最高峰の『レジェンドα』に乗り込んで車を停めてました。
街乗りリッター5㎞でしたからね。。。すげー金食い虫( ノД`)シクシク…
もちろん新車で買えるほどの潤沢な資金はなかったので中古のローンでしたけど。
何で停めていたかって答えは簡単で、当時懇意にさせていたがいていた女性がそこの薬局で働いていたからなんです。
久しぶりに甘酸っぱいものが胸からこみ上げてきました(嘘)
当然ながら逆流性食道炎じゃありません、、、
めちゃくちゃ遠い昔の話なんですけど。。。
そんな本編とは全く関係ない話はさておき。。。
その薬局で働いている29歳女性、5月から一番の古株になるらしいんです。
年齢的には一番上ってことではないみたいなんですが、薬剤師さんの中で一番長く勤めているとのこと。
…ってことは自分が過去の思い出に浸った女性はどこに行ったんでしょう・・・?
まぁ昔の彼女は、本編と関係ないのでいいんですけど・・・
その女性薬剤師さんから相談を受けました。
「5月から一番私が古株になるけど、色々うまく対応できるのか不安でしょうがないです。
処方箋に不備とか疑問に思ったら*疑義照会をしないといけないけど、していいものか…」
疑義紹介
薬剤師は、その知識・経験や患者さまの薬剤服用歴などから、患者さまの生命や健康上のリスクの発生について、未然に防ぐ役割を担っています。
『処方せん中に疑わしい点(疑義)がある場合は、発行した医師等に問い合わせて確かめること (照会)ができるまで調剤してはならない。』
これは法律で定められた薬剤師の義務です。(薬剤師法第24条)具体的には以下のようなことをチェックしています。◎薬剤名は正しいか◎処方箋に不備はないか
◎副作用や薬物アレルギーの疑いはないか
◎用量・用法は適正か
◎同一・類似成分を含む薬の重複はないか
◎相互作用(飲み合わせ)は問題ないか
ものすごく大げさに言ったら、薬剤師さんは自分が持っている知識を総動員して、上記のことを確認して疑問に思ったことを処方箋発行医に確かめる作業を行っています。
大げさに言ったらの話で、そんな大したことしてるわけじゃないですけど。
自分はこれおかしいんじゃね?のノリで疑義紹介してますけど。。。
とにかく、この疑義紹介する際に陥る事って、、、
自分が考えていることが、実は間違いなんじゃないか?
そんなくだらないことで問合せしてると思われるんじゃないか?
etc・・・
とにかくそのような思考に陥ってしまい、疑義紹介を躊躇してしまうんですよ。
その気持ちってすげーわかるんです。
自分も働き始めたことに同じ思考に陥ってしまっていたから。。
Dr.にウザがられたり、そんなこともわからないのって思われるんじゃないかって、、、
負の意識が自分の心を覆いつくすのね。
こういうものって、知識が増えていったり、経験を積むことで段々と自信がついて言えるようになってくるもんなんですが・・・
性格もあるんでしょうけど、働き始めて3年くらいだったら厳しいのかもしれません。
かくいう私も同じ思考に陥る事って、結構ありますからね。
自分の知識が浅い部位の問題について発言するのって、、、まぁまぁ勇気が必要になります。
こういう話って薬剤師さんなんかはけっこう共感というか理解しやすいかもしれないんですけど…
他の業種の方にも共通した話になるんです。
考えようによったらね。
このように、何か問題が発生して発言することになった時に、どうやって自分の背中を押してあげるかって
自分は何のために存在しているのかをシンプルに考える事。
いいですか?
あなたが今やってる仕事は何のために存在しているのか?
その仕事の存在理由がきちんと理解できているのであれば、自分の背中を押すことが必ずできるようになります。
せっかくなのでその女性薬剤師さんに話したことを言います。
薬局とか病院は何のために存在しているのか考えてみて。
答えは・・・患者さんが健康で楽しく暮らせるように、それの手伝いをするってことなんです。
薬局とか病院はひとの不幸で飯を食ってます。
だから、我々医療関係者は少しでもその不幸を取り除くことに一心不乱に全力を尽くすべきなんです。
ということは突き詰めていったら、疑義紹介のような問い合わせを躊躇することが、患者さんの健康増進に寄与することになるのか?
なるはずがないですよね。
絶対になりません。
確かに医者に間違った意見を述べる事もあるかもしれません。
だけども、医者が間違ってる可能性だって否定できないんです。
だから、問い合わせして確認するんです。
その行為が患者さんの利益につながるんです。
なんにも行動しなかったら、何の利益も生じないどころか不利益を被ることが多々あるんです。
我々医療業界も、平たく言ったらサービス業なんです。
サービス業である以上、患者(顧客)の利益を最優先で考えないといけないし、考えるべきなんです。
そして、そこへ向けて最短で到達するよう努力しないといけないんです。
そうだったら、もうやるべきことはわかるじゃないですか。
患者さんの利益を最優先しない行動は、あってはならないんです。
何事もお客さんがあってのものなので、お客さんの利益を追求しないといけないんです。
いいじゃん、別に問い合わせ先に笑われようと、ウザがられようと。
それが、最終的にお客さんの利益につながるならそれでOK!
って話になりますよ。
仮に問い合わせをして、自分が間違ったことを言っていたとしても患者さんに迷惑をかけるわけでもないし、
自分が正しいことを言っていて、Dr.が間違ったことをしていたのであれば、患者さんの不利益を回避できたことになるんです。
こんな素晴らしいことはない。
結局、疑義紹介することで誰も損することはないんです。
しないことで、不利益を回避できなくなることのほうがよっぽど危険なんです。
この話は、我々医療業界だけの特殊な話なんかでは絶対にありません。
どんな仕事でも、仕事の目的ってものが存在します。
その目的をしっかり把握して、そこに向けて一心不乱に真摯に向き合っていけば、いい仕事ができるんです。
例えば、あなたが飲食店に勤めているとしましょう。
なぜ飲食店を開いているのか・・・
おいしいものをお客さんに提供して召し上がっていただき、幸せな気持ちになってもらいたいからなんです。
お金を儲けたいなんかは、本当は後の話なんです。
仕事をシンプルに捉えたら、絶対に相手に幸せになってもらいたいから、その仕事が存在するんです。
そのためにあなたの仕事は存在するんです。
だから、相手が幸せになるであろうことにフォーカスして行動するべきなんです。
そこに、恥ずかしいとか面倒なんてことは存在しないんです。
貴方の目の前のひとが喜ぶ姿を見ることが、貴方にとって幸せにつながるんです。
充実感に包まれるんです。
貴方のちょっとした行動が、思考が、周りの人を幸せにするんです。
ひとは周りの人を幸せにすることで、自分も幸せになるんです。幸せになれるんです。
自分が幸せになりたかったら、目の前のひとの幸せを切に願って行動するべきなんです。
自分の利益を最優先するんじゃなくて、お客の利益を最優先することでお互いが幸せになれるんです。
仕事以外のことでも、人生においても与え続けることが全てなんです。
他にも質問されたことがあったりで続きがあるんですが…
そのことはまたの機会に書きますね。
今日はここまで。